新茶のおいしい時期は、新緑の爽やかな香りが心身を癒してくれます。
茶摘みは、温暖な気候の鹿児島から始まり、福岡の八女茶、京都の宇治
と続いていきます。夏も近づく八十八夜~♪といいますが、旬の時期は
いつでしょうか!?産地によって時期、味、製法などに違いがあります。
新茶のおいしい時期は鹿児島から‼
立春から88日目を「八十八夜」といい、5月2日ごろになります。
このころに行われる「茶摘み」が最も重宝され「新茶(一番茶)」
と呼ばれ、『新茶を飲むと、1年間無病息災で過ごせる‼』とも
いわれるほどです。
新茶は、4月上旬ごろ九州南部の鹿児島県から始まり、徐々に北上し
「茶摘み」の時期も少しずつ差があります。
鹿児島茶🌱
温暖な穏やかな気候と肥沃な土地のもと、良質のお茶づくりが
盛んな鹿児島県です。
新茶ならではの柔らかな葉には、旨み成分の「テアニン」が
豊富に含まれています。鮮やかな緑の水色(すいしょく)と
香り際立つ新芽の味わいが特徴です。
南国の暖かな気候のもと、4月上旬から始まる日本一早い新茶
として有名です。
また、種子島では「走り新茶」として3月末ごろから入荷が
始まっています。
知覧茶
武家屋敷が立ち並ぶ、薩摩の小京都といわれ、「特攻隊の地」
としても有名なところです。
ブランド「知覧茶」は全国でも人気のお茶どころです‼
屋久島茶
世界自然遺産でも有名な鹿児島県の屋久島!
ここで育った新茶は、大地の恵みを受けて
若々しい新茶の香りと、鮮やかなお茶色が特徴です。
■4月頃~
頴娃茶(えいちゃ)
鹿児島で一番の生産量を誇ります。
緩やかな斜面が広がる地形は、ミネラルたっぷりの
霧が流れ込む広大な茶畑が広がり、生産量も豊富です。
«その他»
霧島茶・川辺茶・有明茶・大根占茶
■新茶の甘い時期八十八夜!!緑茶のおいしい理由は特別な成分に~❣
新茶の時期の宇治の伝統茶🍵
「手もみ製法(宇治流)」は、宇治市の無形文化遺産に保存されていて、
大切に伝えられていて、これが現在の煎茶に発展したといわれます。
「伝統的な宇治茶」は、「浅蒸し」の製法で行われ、茶葉がしっかり
締まり、色は深い緑色に揃っていて、水色はやまぶき色で透明度が
高いのが特徴です。また、しっかりとコクと旨みの爽快感があります。
「新茶(一番茶)」は、5月上旬~下旬につくられ、最も香味豊かなお茶
として、人気が高いです。
●二番茶・・6月中旬~7月上旬
●三番茶・・7月中旬~8月下旬
現在、宇治茶の定義は、京都・滋賀・奈良・三重のいずれかの産地の
茶葉を、京都府内で仕上げたもの、ただし京都府産を優先する‼と
あります。
八女茶の新茶のおいしい時期🌱
高級茶の産地として有名な、福岡県産の八女茶(新茶)です。
爽やかな香りと、コクのある旨みが楽しめます
「深蒸し」製法でお茶をつくります。急須で淹れたお茶は、
きれいな緑色で、甘くコクがあり、旨みの強いお茶が、
八女茶の特徴です。
一番茶(新茶)は、4月中旬から始まり、5月上旬にはピークを
迎えます。
●二番茶・・6月中旬~7月上旬
●三番茶・・7月下旬~8月上旬
※高級玉露の産地としても有名な産地です。伝統本玉露の被覆は、
昔ながらの稲わらを使い行われていて、農林水産大臣賞も受賞して
います。
星野茶
福岡県の八女市の南部にある山間部で、夜になると星空が
美しい自然豊かなお茶の産地です。
コクのある甘味と「山香(やまか)」といわれる自然の風味を
味わえるのが特徴です。
「日本三大茶」
「日本三大茶」といわれる宇治茶(京都)・八女茶(福岡)・
狭山茶(埼玉)
色の静岡・香りの宇治・味の狭山ともいわれます。
今回のまとめ
新茶の「茶摘み」の時期は、時期が微妙に違うので、
それに合わせて飲み比べて行くのも、楽しいと思います。
産地による美味しさの違いを、堪能してください。
新茶の色を楽しむために、ゆのみは白色が好ましいです。
茶葉はとてもデリケートなので、高温・多湿をさけて、
臭いも移らないように、密閉できる光を通さない茶筒や
茶缶などに保管しましょう。
新茶の爽やかな香りは「青葉アルコール」といわれ、
揮発性が高いので、しっかり密閉しましょう。