筍(たけのこ)は春の季語にもなっていて、栄養成分も豊富に
含まれています。体に良い効能もある一方では、食べ過ぎによる
肌荒れや仮性アレルゲンなどの症状も心配されるところです。
食べる量はどの位が良いのでしょうか!?
たけのこの栄養成分とカロリー
春の香りを感じるタケノコは、寒い冬の間、土の中で栄養分を蓄えます。
気温が上がり始めると一斉に芽吹き、春の訪れを告げる「ハツモノ」の
代表的な野菜です。
香りや歯ごたえが良くさまざまな料理に使いますが、気になるカロリー
や栄養価は高いのでしょうか⁉
たけのこのМサイズが約400g位なので、1/4で約100gになります。
意外と多い量ですが、100g食べても、「約30㎉」と低カロリー❣
たけのこには、栄養成分はあまりないように思われていますが、
食物繊維・たんぱく質・ビタミン・ミネラルなど含まれていて、
ダイエット食品としても、注目されているようです。
■たけのこの旬はいつ!?種類や産地で美味し~‼
栄養成分100gあたりのカロリー
●カロリー 30㎉
●水分 89.9g
●たんぱく質 3.6g
●カリウム 470mg
●亜鉛 1300㎍
●ビタミンB2 0.12㎎
●葉酸 63㎍
●食物繊維 3.3g
●アスパラギン酸 670mg
●チロシン 180mg
●グルタミン酸 300mg
たけのこの栄養の効能
筍には、アスパラギン酸・チロシン・グルタミン酸などの
旨み成分が含まれています。
これらはアミノ酸の一種で、疲労回復効果もあります。
ビタミンB1も疲労回復効果があり、疲労物質といわれる乳酸を
分解する働きがあります。
ビタミンB2は、余分な脂肪を燃焼させる作用があり、
ダイエットには良い成分です。
葉酸は、血液をつくる働きを助ける作用があります。
亜鉛は、新陳代謝を活発にして、老化防止に役に立つ成分で、
薄毛の予防や味覚にも関係する成分です。
茹でたときに出る内側の粉状の白いものは「チロシン」で、
ドーパミンなどの原料になり、脳を活性化させる作用があり、
不足すると集中力ややる気が低下するといわれます。
ぶどう糖は、脳の栄養源であり、チロシンとの組み合わせで
吸収率がアップするようです。ご飯や麺類などと組み合わせ
ると、効率よく吸収できますね。
カリウムも多く含まれていて、体内の水分バランスを整え
余分なナトリウムを排出し、むくみの解消や高血圧の予防に
効果的です。
※タケノコには不溶性食物繊維が豊富で、歯ごたえがあり、
カサを増すので満腹感が得られ、過食を防ぐ効果があります。
また腸内環境を整えて、便秘の改善や大腸がんの予防に期待
されている成分です。
さらに腸の掃除屋さんともいわれ、デトックス効果があります。
たけのこの栄養!食べ過ぎは大丈夫⁉
筍はアク(えぐみ)があり、その成分はシュウ酸やホモゲンチジン酸
などです。
米ぬかや米のとぎ汁で「アク抜き」をすることで、アク(えぐみ)を
かなり減らせます。
シュウ酸は、結石の原因にもなるといわれ、ほうれん草にも含ま
れる物質です。シュウ酸は水溶性で、茹でると水に溶け出ます。
さらに、「流水」で洗い流れ出るで、心配する必要はないといわれます。
また、シュウ酸はカルシウムと結合しやすく、不溶性のシュウ酸
カルシウムになり、えぐみを感じにくくなります。
カルシウムを多く含む食品と組み合わせると良いでしょう。
(ワカメ・ちりめんなどの小魚類など)
ホモゲンチジン酸は、タケノコに含まれるチロシンが酸化して
ホモゲンチジン酸になり、米ぬかなどのアルカリ性で除くことが
できるといわれます。
※茹でてカットすると、節の間に粉状の白いもがありますが、
これは「チロシン」というアミノ酸の成分で、害はないと
いわれ、脳を活性化させる作用があるといわれています。
たけのこの食べ過ぎはアレルギー肌荒れ⁉
食べ過ぎや体質など、人によっては、さまざまな症状が
出る場合があります。
・喉のイガイガ
・嘔吐下痢
・肌のかゆみ腫れ
・吹き出物
・気管支喘息など
また、仮性アレルゲンと呼ばれるアレルギーに似た症状が
出る場合などあります。、
アレルギー性の物質が含まれているわけではありませんが、
注意が必要です。
筍の種類にもよりますが、生の筍は「アク抜き」の下処理を、
しっかり行うことです。
そして、体調が優れないときなどは控え、繰り返し症状が出る
場合は、しばらく様子をみましょう。
■たけのこのアク成分正体!アレルギー肌荒れ?アク~❣
タケノコと他の野菜で350g📌
タケノコを食べる量は、人にもよりますが、仮性アレルゲンの
ような症状が出ない人でも、一日に100~150g位に、止めておくのも
身体には優しい摂り方です。他の食材に関しても、一種類を
食べ過ぎると、体に負担がかかります。
他の食材と組み合わせて、多くの種類を食べるのがおすすめです。
野菜類は、一日の摂取量「350g」と推奨されています。
今回のまとめ
春の旬を食べたい‼美味しい筍は、いくらでも食べることができますが、
なんでも、食べ過ぎは禁物です。生のタケノコが手に入ったら、
すぐ「アク抜き」して、美味しくいただきましょう。
コメント
たけのこを多食するとひどい便秘になります。調べてください。知人には医者にかかった人もいます。
狩野光男さん初めまして。
コメントいただきありがとうございます。
食物繊維は身体にとても大切ですが、不溶性の食物繊維を多く摂り過ぎると
便秘になりやすいといわれます。
水溶性の食物繊維も工夫して食されると改善されやすいようです。
今後、タケノコについて、参考になる記事を更新できるように
したいと思います。
ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
参考までに http://pikusi.net/1557.html 食物繊維は便秘を悪化させる!?~