タケノコの旬はいつでしょうか!?
タケノコの種類は1つではなく、
いくつかの種類が日本全国で、
育っています。
産地や種類で美味しいタケノコを
チェックしましょう。
大きさや茹で方にも違いがあります。
たけのこの旬はいつ!
「筍」は、竹の地下茎から伸びる若芽のことで、「春」になると
お店でもよく見かけるようになり、季節を感じる瞬間です。
竹は「イネ科」で、温暖な地域に生育し、生産量の多い地域は
福岡県、鹿児島県、熊本県で九州地方が多くを占めています。
収穫時期はかなり差があり、早いところでは「早掘りたけのこ」
として九州や四国で、12月頃から始まっています。
タケノコの種類は多くありますが、食用になるのは数種類です。
一般的に、タケノコといえば「孟宗竹(もうそうちく)」で、
多く出回っている種類です。
ほかに、淡竹(ハチク)、真竹(マタケ)、根曲がり竹、
寒山竹(カンザンチク)などがあります。
●淡竹・真竹・・・・4月中旬~6月頃
●根曲がり竹・・・・5月中旬ごろ
●寒山竹(大明竹)・・・・7~8月初旬
孟宗竹の原産は中国で、江戸時代の頃伝わり全国に広まったと
いわれますが、「古事記」にも「たかむな(笋)」の記載があり、
「笋」は筍の古字で、古くより食されていたといわれ、
日本に古来から自生する真竹ではないかということです。
筍の種類と旬‼孟宗竹(もうそうちく)
孟宗竹は、一般的に多く流通しているタケノコです。
大型で直径は10~15㎝と太く、皮の表面には細かい産毛があり、
穂先は黄色や黄緑色がおすすめです。
肉質は柔らかく、えぐみが少ないのが特徴で、香り甘味の奥深い
味わいがあります。
※内側に付いている白い粉のようなものは「チロシン」といい、
脳の活性化に効果があるといわれています。
■主な産地:九州・四国・関西地方
■旬:3~4月(収穫時期は3~5月頃)
■タケノコご飯・天ぷら・煮物・炒め物などさまざまな料理に
合い、春の季節ならではの料理になります。
筍のアク抜き下処理方法
«準備するもの»
■米ぬか or 米のとぎ汁
■赤トウガラシ(1~3本)
■たっぷりのお湯と鍋
➊タケノコの先端を、斜めに3~4㎝カットし、縦に切り込みを
いれて、火の通りを良くします。
➋鍋にタケノコ・米ぬか・赤トウガラシをいれ、材料がかぶる位の水を
入れて、約50分~1時間茹でます。
(筍1㎏あたり、米ぬか1/2カップが目安です)
➌根元の部分を、竹串などで刺してスーっと通れば出来上がりです。
そのまま冷ましておきます(半日程度)。冷めてたら皮をむき、用途に合わせて
切り分け、水に浸けて冷蔵庫で保存します。
淡竹(ハチク)
淡竹の皮は、うすい赤茶色で、表面には産毛はほとんどなく
ツルツルしていて、細長い形をしています。
淡竹は地下茎が浅いため、すぐ地面に出てきます。そしてアクが
弱いので、地面に出てきたものを採ります。地面より下の部分は、
硬いので食べられません。
採る目安は、地面から30~40㎝位まで‼
淡竹を採るときは、折り曲げるようにして引っぱると抜けるように
採れるそうです。これが柔らかい淡竹の目安📌
アクが少ないので、茹でるときは、皮を剥いて水のときに入れて
下茹でします。
柔らかい果肉で、シャキシャキした食感でほのかな風味があります。
■主な産地:近畿、四国、九州、中国地方など
■旬:5~6月頃
真竹(マタケ)
マタケは、30~50㎝位の細長い形で、皮に黒い斑点があります。
アクは少なく柔らかな果肉をしています。
コリコリした食感で風味が良く、煮物や炒め物によく合います。
新鮮な採れたてのものは、下茹でなしでそのまま料理に使えます。
※中華ちまきなどを包んでいる竹の皮は、ほとんどが真竹の皮
を使っています。薄くて丈夫、また抗菌性があり通気性が良い
そうです。
※下茹では、淡竹(ハチク)と同じように、皮を剥いて水の状態
から入れて、下茹でを30分ほどします。
縦半分にカットして、適当な大きさに切り分けて茹でます。
(節の中の空気が膨張して破裂しないようにするため)
■主な産地:近畿、四国、九州、中国地方など
■旬:5~6月頃
筍の美味しい種類‼根曲がり竹
根曲がり竹は「千島笹(チシマザサ)」という笹のタケノコで、
「姫たけ」「笹たけのこ」「月山筍」など地域での呼び名が
あり、山菜として親しまれています。
直径は1~2㎝位で、長さは20㎝位の細長い形をしていて、
皮は緑色で、根元にいくにしたがって赤紫色をしています。
可食部は黄緑色で、細くやわらかく、アクが少ないです。
そのため、新鮮であればアク抜きもいらないほどです。
※チシマザサの若芽が出るころ、雪の重みで根元が
曲がっているものが多いことから、根曲り竹といわれる
ようになったそうです。
※根曲がり竹は、熊の好物のため、山に入る際は十分な
注意と対策が必要といわれています。
■主な産地:東北地方・北陸地方・北海道などの山間部
■旬:5~6月頃
寒山竹(カンザンチク)
大明(大名)竹(ダイミョウダケ)ともいわれ、関西から西で特に
九州南部で食べられています。
大明竹(大名竹)を食べた殿さまが、旨い‼と言ったことから
大名竹(大明竹)といわれるようになったといわれます。
クセがほとんどなく、口当たりが柔らかい美味しい筍です。
下茹でなしで料理に使えますが、すぐ使わないときは、
水の状態から茹でて下処理します。
■主な産地:九州南部
■旬:7~8月初旬
四方竹(シホウチク)
四方竹は、茎の断面が丸みのある四角の形をしていること
から付けられた名前といわれます。
四方竹の収穫期は「秋から冬」で、ほかの種類のタケノコ
とは、時期が違います。
収獲すると同時に、アクが出始め変色もあり、産地以外への
出荷は難しいでしたが、技術の進歩で、きれいな緑色を保つ
水煮が出回るようになりました。
コリコリした食感で、ほのかに苦みと香りがあります。
「アク抜き」するときは、皮を剥かず、先端を5~6㎝位
切り取って、15分~20分程度水の状態から茹でて冷まし、
きれいな水に浸けて冷蔵庫で保管します。
★四方竹(しほうちく) 約500g 水煮 高知産★煮物・炒め物・天ぷらなどに【RCP】【05P03Dec16】
■主な産地:高知県・福岡県が有名
■旬:10月頃
タケノコの保存方法
タケノコは、収獲してから時間が経つごとに「えぐみ」が増えます。
まず「アク抜き」の下処理をして、水に浸した状態で冷蔵庫に保管
します。水は毎日取りかえて、早めに食べましょう。
冷凍保存もできますが、柔らかくなり食感が落ちます。
今回のまとめ
春の味覚の代表格のタケノコは、早掘りたけのこだと12月位から
楽しめます。タケノコにも種類があり、味や香りにも違いがあり、
山菜として楽しまれているものもありました。
タケノコの食感、歯触り、風味が良く、春を感じる美味しさですね。