ホウレン草は見た目からも、栄養がありそうな野菜ですね。
冬野菜の中でも、栄養価はトップクラスで、スタミナ源といわれるほど!!
ホウレン草のからだに良い効果効能は多く、生や加熱処理の方法で
効率よく栄養を摂りましょう。
ほうれん草の栄養効果でスタミナアップ
ホウレン草は緑黄色野菜の仲間で、栄養価の高いスタミナ野菜と
いわれ、漫画などではポパイが有名ですね。
これは漫画だけのお話ではなく、β-カロテン、鉄、葉酸など、
ビタミン類やミネラル類が豊富なスタミナ野菜で栄養の宝庫です。
期待される効能は、風邪・老化・貧血・ガン予防
高血圧・心筋梗塞・脳梗塞・動脈硬化予防などといわれます。
β-カロテン(ビタミンA)
抗酸化作用のあるβ-カロテンが豊富に含まれて、免疫力アップ、
ガン予防、老化予防、眼精疲労で知られていますが、不足すると、
乾燥や小じわ、サメ肌などにもなりやすいといわれます。
また、鉄分の吸収を助ける役割がありますので、貧血の予防にも!
葉酸・鉄
貧血に効果のある鉄、造血作用のある葉酸を多く含み、
赤血球をつくるヘモグロビンの成分になり、さらに合成を促す
作用があります。
そのため、不足すると貧血やそれに伴う頭痛、倦怠感などが
表れ、ひどくなると悪性貧血にもなるといわれます。
特に葉酸は、妊娠中の女性には必要な栄養素です。
カリウム
カリウムとナトリウムは体内の細胞の浸透圧を、管理調整する
働きがあり、高血圧予防や筋肉の収縮にも関係します。
不足すると、むくみや高血圧などの原因になるといわれます。
カルシウム・マグネシウム
骨や歯の形成に有効なミネラルの種類です。
骨粗しょう症の予防や神経を安定(イライラなど)させる働きが
あります。
骨にカルシウムを定着させる働きのある「ビタミンK」も含み
ますので、骨や歯の形成に、さらに効果があります。
※ホウレン草の赤い根部分には「マンガン」が含まれていて、
カルシウム・マグネシウムとともに、骨の形成や維持に役立ちます。
ほうれん草の栄養効能は旬にアップする
ビタミンC
冬の旬の時期は、ビタミンCを多く含み「通年の3倍」はある
といわれます。
コラーゲンの生成に必要な成分で、老化やガンなどの原因と
いわれる「活性酸素」を防ぐ効果があるといわれます。
また、風邪の予防、疲労回復、ストレスにも強い栄養素です。
寒じめほうれん草(縮みほうれん草)
特別な品種ではなく、育て方をかえてつくられていて、「露地栽培」、
または「トンネル栽培」で育てます。
「トンネル栽培」は、畝(うね)ごとビニールやポリエチレンなどで
トンネル状の形でおおい、霜や寒さなどを防ぐ栽培方法です。
この方法で育てたホウレン草に、トンネルの両側を開けて、冬場の
冷たい空気をあてます。
これにより、さらに色が濃くなり、軸が太く、味も甘く、栄養価が高く
なるといわれます。※旬は12月~2月頃です‼
■ほうれん草の種類は生食できる!?あくシュウ酸大丈夫?~❣
ほうれん草の栄養を加熱or生で‼
寒い冬に旬をむかえるホウレン草は、霜が降りる時期になると
さらに甘さを増してきます。
夏に収穫される ほうれん草より、ビタミンCは3倍も多く
含まれているといわれます。
■サラダほうれん草の種類は、そのまま「生」で食べて、栄養を丸ごと
摂りましょう。
それ以外一般的に、ほうれん草は「あく」でえぐみがあるので、
茹でてから使うのが良いです。
これは「シュウ酸」という成分で、「結石」の原因になると
いわれているからです。
«茹で方»
■たっぷりのお湯にお塩をくわえて、沸騰したら、蓋をしないで
「約1分」ほど茹でます。
※ビタミンCは、熱に弱いので手早く茹でましょう。
※付け根の硬い部分は「十字」の切り込みを入れて、
沸騰したお湯に、付け根部分だけをつけて茹でます。
しんなりしてきたら全体を茹でると、均等に下茹でできて
茹ですぎを防いでくれます‼
※脂溶性ビタミンのβ-カロテンが豊富に含まれていて、
油との相性がとても良いので、ソテーにしたり、すりゴマや
油を含むドレッシングなどで和えると、吸収率が良くなります。
今回のまとめ
ホウレン草は、いつもお店に並んでいるので、旬はあるの⁉と思われて
いますが、「11月から3月位」が旬の時期になります。
冬場の貴重な緑黄色野菜で、栄養価もたかい野菜です。
生で食べると、水溶性のビタミンを損なうことなく摂れますので、
サラダほうれん草を使うと良いですね。
それ以外は、アク抜きを必要としますので下茹でをして、β-カロテン
などの、脂溶性のものを油と一緒に調理して、栄養を摂り込みましょう。