ほうれん草は、冬に甘味が強く美味しくなり
ます。生で食べていいものには種類があり、アクの
シュウ酸も気になるところです。生食に適した
ホウレン草や、冷凍・生冷凍・保存方法をご紹介
します。
ほうれん草の種類は生で食べられる⁉
ほうれん草は、東洋種と西洋種があります。
■「東洋種」は、葉の切れ込みが深くて、柔らかく甘味があり、
アクが少ないのが特徴です。
■「西洋種」は、葉に丸みと厚みがあり病害虫に強く、アクが強い
特徴を持っています。
現在、市場に出回っているほうれん草は、この2種類の交配種で、
両方の長所をもった品種になります。
ほうれん草交配種
市場に出回っているほうれん草は、ほとんどが交配種です。
栽培もしやすく、えぐみが少なく食べやすい。
寒じめちぢみほうれん草
冬に栽培されるほうれん草で、葉の表面が縮れてシワが入って
いるのが特徴です。
「寒じめ」という寒気にあてる栽培方法で、葉が厚くなり、
甘味が強くなり美味しくなります。
主な品種は、「朝露」「雪美菜」で12月~2月頃が旬です。
サラダほうれん草
「生」で食べられるように、改良されたほうれん草で、
甘味が強く柔らかく「アクが少ない」のが特徴です。
ほとんどが水耕栽培で、葉の色は薄く茎は細めです。
赤軸(赤茎)ほうれん草
葉全体は緑色ですが、葉柄の部分や葉脈は赤紫色をしていて、
「アクが少なく生で食べられる」のが特徴です。
若いうちに収穫されたものは、生がおススメですが、
大きく生長したものは、硬くなったりするので、
茹でたり炒めたりして食べると良いです。
■ほうれん草の栄養効果効能はスタミナ源!!~❣
ほうれん草の旬は❓生のアクは大丈夫!?
ほうれん草の旬の時期
ほうれん草は、ハウス栽培やトンネル栽培などがあり、
通年、店頭スーパーで見かけますが、本来の旬は、
「11月~3月頃」の寒い時期になります。
冬の寒い時期に収穫されるほうれん草は、自ら糖度を蓄えて
寒さから守ろうとします。
その結果、甘味が強くなり栄養価も高く美味しくなるのです。
ほうれん草のアク シュウ酸は大丈夫⁉
ほうれん草は「シュウ酸」というアクの成分があり「結石」の
原因になるといわれ「えぐみ」があります。
※シュウ酸は水溶性なので、熱湯で茹でることで流れ出ます、
茹でたあとは、冷水に手早くとり色止めしますが、これにより、
さらにシュウ酸が流れ出てくれます。
茹でた後は必ず「冷水」で一気に冷やし、水切りまでしっかり
すると、必要な栄養成分も失われずにすみます。
※サラダほうれん草は「シュウ酸」が少ないので、そのまま「生」
で食べて、まるごと栄養を摂りましょう。
ほうれん草は冷凍保存がおススメ生でもOK‼
ほうれん草の保存方法
葉もの野菜は、水分の蒸発が早くしおれやすいので、保存するときは、
軽く湿らせた新聞紙などで包んで、ポリ袋に入れて野菜室に入れます。
根の部分を下にして、立てて保存すると日持ちします。
ほうれん草の冷凍保存方法
良く洗い、根の付け根が太いときは、十字に切り込みを入れてから、
下茹でします。(付け根は硬いので、ゆで時間を早くし、茎や葉の
茹ですぎを防ぐためです)
冷水で冷やしたら絞り、キッチンペーパーなどで水分をとります。
使いやすい大きさに切り分けて、ラップで包んで保存します。
解凍しやすいように、平らに小分けすると使いやすいです。
ほうれん草を生で冷凍保存方法
ほとんどのほうれん草は、下茹でしてから冷凍保存しますが、
生の状態でも冷凍できます。
生冷凍に適しているのは「サラダほうれん草」の種類です。
サラダほうれん草は、シュウ酸が少ない品種なので、解凍後は
そのまま食べられます。
しかし それ以外は、アクの成分シュウ酸が多く気になりますので、
生で冷凍しても、解凍後に下茹でしてから使うことになるので、
茹でてから冷凍する方が便利で使いやすいですね。
葉物野菜なので「サラダほうれん草」の解凍後も、くたっとして
いますので、余分な水分を絞って、そのままサラダやスムージー、
和え物などに使えます。
食べ方・料理に使うとき
ほうれん草は、炒め物、お浸し、パスタ、サラダ、和え物、
グラタンなど、幅広く使える「緑黄色野菜」です。
冷凍したほうれん草を、上手に使って栄養不足を補いましょう。
今回のまとめ
ほうれん草は栄養価も高く、β-カロテンや鉄分葉酸などが
豊富な緑黄色野菜です。
さまざまな料理で活躍する野菜なので、寒い冬の栄養補給に!
健康維持に!食べたいですね。