シソの香りは爽やかで、食が進みますね。
これは香りの成分のペリルアルデヒドの効果です。
さらに栄養価も高く、抗菌、アレルギーにも
効くようですよ!!
シソの由来と種類
シソは漢字で「紫蘇」とか書きます。
「紫蘇」の由来は、昔の中国、洛陽で蟹を食べ過ぎた若者が、食中毒を
おこして死にかけていました。
医者が薬草を煎じて、紫の薬を作り飲ませたところ、その若者は元気を
取り戻したというお話があります。
紫の蘇るくすりだというので、この薬草を「紫蘇」と呼ぶようになりま
した。
紫蘇は、しそ科しそ属でエゴマもその一種で幾つか種類はありますが、
食材に用いられるのは、青ジソと赤ジソです。
《青ジソ》
葉や花は生でお刺身のつまにしたり、薬味や焼肉などと一緒に食べたり
天ぷらにしても美味しいですね。
青ジソは野菜としては、「大葉(おおば)」とも言われていますが、
昔、青ジソを販売するにあたり、シソの芽と葉を区別するために、葉が
大葉となりそのまま現在でも、その名前が使われています。
《赤ジソ》
赤ジソの色素は「シソニン」で、梅干や紅生姜などの色付けに使われ
ています。
ほかには、葉を乾燥させて、七味唐辛子に配合したり、ふりかけにも
加工されています。
また、しそジュースも色鮮やかで美味しい飲み物です。
シソはお肌を守り、アレルギーの改善にもなる!
《しそ・しその実の栄養効果》
β-カロテン、ビタミンB群、カルシウム、食物繊維、カリウムなどの
栄養素を多く含み特に、抗酸化作用の強いβ-カロテンは非常に豊富で
す。
抗酸化作用の働きで、お肌や細胞の酸化を改善してくれるので、
活性酸素を減らしてくれるのです。
カリウムは水分代謝の調節をするので、むくみを解消して老廃物を
排泄して、体をきれいにしてくれます。ビタミンB群は脂肪の代謝を
助けて、にきびや肌荒れを防ぐ効果があるので、美容の味方ですね。
「ペリルアルデヒド」による特有の香りと味があり、臭覚神経を
刺激して胃液の分泌を促すので食欲の増進になります。さらに胃を
健康に保ち、食中毒の予防に効果があります。
《しそ・しその実がアトピーに効く》
食欲増進や解熱、防腐、食中毒予防効果、咳止めなどの薬効が昔
から知られていますが
しそには、アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症などの改善効果が
あります。
しそ油のα-リノレン酸効果
しそ油に含まれる「α-リノレン酸」は、抗酸化作用があり、
「必須脂肪酸」で体内では作れないが体に必須の脂肪酸です。
体内に入るとEPAやDHAに変わり、アトピー、喘息、花粉症
などの症状を抑えて、体質改善に役立ちます。さらにうつ病の
発生を減少させることが分かっています。
(体内でα-リノレン酸を原料にしてEPA、DHAを生成
できるが変換される割合は10~15%)
シソの葉や実には、ロズマリン酸、ルテオリン(フラボノイド
酵素)の成分があり、ヒスタミンのアレルギー反応をを抑制して、
アトピー、喘息、花粉症、鼻炎などのアレルギー体質改善に
役立つ効果があります。
β-カロテン……11000μg
ビタミンB2…..0.34mg
葉酸………….110μg
ビタミンC…….26mg
ビタミンK…….690μg
カルシウム…….230mg
マグネシウム…..70mg
カリウム………500mg
シソを食べましょう!
シソの旬は夏ですが、青ジソは一年を通して食べることができ
ます。赤ジソは夏場だけで、梅干や紅ショウガの色付けに使わ
れています。シソジュースも赤ジソを使った美味しいジュース
です。
・赤ジソ300g
・水1㍑
・砂糖(ザラメ)270g
・レモン汁50~80cc
しそは汚れなどきれいに洗いおとします。
大き目の鍋にお湯を沸かします。(1ℓ)
シソを入れて中火で20分~30分煮出して、シソをこしてください。
お砂糖を加えて、弱火で10分~15分煮詰めて火を消す。
レモン汁を加えて、保存容器に入れて、完全に冷めたら冷蔵庫へ!!
1対1の割合で、しそジュース:水(炭酸水)
好みの量で牛乳と割っても美味しいですよ!
今回のまとめ
紫蘇は、ほとんど脇役ですが、あると嬉しい存在です。
さらに、栄養価が高く抗酸化作用にすぐれているので、
美肌づくりのお手伝いやアレルギー対策にも役立つ、
頼もしい存在です。
日々の料理の仲間に加えてほしいですね。