日本の食文化の代表ともいえる「味噌」は、栄養価の高い成分を
含む食品で、身体への健康効果・効能が報告されています。
「一杯のお味噌汁」で、健康管理をしてみませんか‼
味噌の栄養成分
味噌の主な原料は「大豆・麹・塩」で「味噌は医者いらず!」
といわれるほどで、身体に必要なアミノ酸やビタミン、ミネラルを
豊富に含む、栄養価の高い発酵食品です。
■味噌の種類の特徴は個性的!!地域のおいしい赤や白、甘口辛口を探しましょう❣
«参考にしてください»
味噌をつくる麹に含まれる酵素とは
麹には多くの酵素が含まれています。
酵素の働きは、食物を分解・消化し、栄養の吸収を助け、
さらに、吸収された栄養をエネルギーに変える働きをします。
麹に含まれる酵素は、
「アミラーゼ」「プロテアーゼ」「リパーゼ」「ペクチナーゼ」
など約30種類以上もあるといわれます。
デンプンをブドウ糖に分解する「アミラーゼ」や、たんぱく質を
アミノ酸に分解する「プロテアーゼ」などが働き、消化吸収を
助けてくれます。
味噌に含まれる主な栄養成分
「麹」の酵素により生成された「オリゴ糖」や、麹に含まれる
食物繊維は、腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えます。
ほかに、ビタミンを生成する働きもあり、
麹菌自体が代謝するときに、
ビタミン類(B1・B2・B6・B12・E・K・ナイアシン・
パントテン酸・葉酸・ビオチン)など生成し、
ミネラル(ナトリウム・カリウム・マグネシウム・リン・
亜鉛・銅・ヨウ素・セレン・モリブデン)、食物繊維なども
含まれます。
味噌の栄養成分の効果効能に注目‼
✦味噌汁を飲む頻度が高いほど、胃ガンによる死亡率が低い
ことが報告され、注目されています。
✦味噌汁の摂取が多い人ほど乳がんになりにくいという、
調査結果が、2003年に発表されています。
✦味噌汁は、老化予防、骨粗しょう症の予防、減塩効果
血中コレステロール値を抑える効果 糖尿病の予防などに
良いとされます。
味噌汁にすると効果アップ‼
『味噌汁には、味噌そのものの有効成分と、だしを取る際の
煮干しや鰹節、昆布などのカリウム・カリウムなどの
ミネラル成分が溶け込み、具にする豆腐やワカメ、ネギ、
菜っ葉などの栄養成分も、一緒に摂ることで、さまざまな
効果効能が期待されています。』
※味噌は50℃以上の加熱をすると、酵素や熱に弱い栄養分が
壊れやすいので、味噌汁をつくるときは、仕上げのときに、
味噌を溶いて入れると良いですね。
味噌汁の栄養と塩分の関係
味噌汁の塩分は気になる⁉
味噌汁の塩分は気になりますね。食品成分表の100g当たりの
塩分量を見ると、ビックリする量ですが、味噌そのものを
食べることはほとんどなく、一杯のみそ汁(150ml)にすると
塩分量は1.2~1.5g位で、約1%になり多い量ではありません。
また、ダシや具から溶け出す栄養成分に「カリウム」があり、
ナトリウムとのバランスをとり、血圧を調整する働きが
あるので、余分な塩分は排泄する作用があるのです。
『塩分が気になる人は、味噌汁に入れる具を多くして、
「食べる味噌汁」で、健康管理してください。』
カリウムの多い食材・味噌汁の具に!
◍大豆(味噌)、煮干し(だし)
◍ほうれん草、モロヘイヤ、冬瓜、明日葉
◍切り干し大根(水で戻すと流れ出るので、
乾燥のまま鍋に入れてふやかす)
◍芋類(じゃが芋・さつま芋・里芋)
◍昆布、ワカメ、とろろ昆布、干しシイタケなど
『今回のまとめ』
バランスの良い食事を心がけていても、
主菜や副菜が、不足することはありますね。
「一杯の味噌汁」は、栄養がいっぱい詰まっているので、
お好みの具を色々入れて、主菜や副菜の不足を
補ってあげましょう‼
また、西京焼き、味噌おでん、みそ田楽、酢みそ、
みそ炒め、みそ漬け、ゴマみそ和えなど
味噌を使った料理もいっぱいありますので、
お味噌の栄養をいただきたいですね。