大根の品種は多くありますが、やはり美味しいものを
食べたいですね。今回は、おすすめで人気のある大根の
種類をご紹介します。幻といわれるものや伝統野菜、
それから、手軽に家庭菜園できる大根の品種などを
参考にしてください。
大根の品種のおすすめは❣
青首大根(あおくびだいこん)
一般的によく見かける大根で「青首宮重群」といわれる種類のもので、
日光にあたる首の部分が緑色なので「青首」といわれます。
細長く太さが均一で、重さは1~2㎏程度、甘味がありみずみずしい。
年間を通して出荷されていて、全体の約9割にあたるようです。
●煮物・おでん・サラダ・漬物・切り干し大根など
■大根のおいしい見分け方選び方のポイント!!ひげ診断と甘い辛いは理由がある‼
間引き大根
大根が生長する過程で、間引きをしたものです。
葉が若く柔らかいので、刻んで汁物やサラダ・炒め物
などに、おいしいくいただけます。
桜島大根
形はカブのような丸い形をしていますが、重さは10㎏位で、
大きいものになると20~30㎏のものもあります。
鹿児島県の特産品で、200年の歴史があり「世界一重い大根」
として、ギネスブックに認定されています。
(胴回り119㎝・重さ31.1㎏)
肉質は緻密で雪のように白い‼ 煮ても煮崩れしにくく、
味が染みやすい特徴があります。
●おでん、煮しめ、ぶり大根、切り干し大根、漬物など
●旬 12月下旬~2月頃
●桜島大根収穫体験
三浦大根
神奈川県の三浦半島で作られた特産品種で、練馬大根を
改良したものです。
首の部分まで白い「白首大根」で、真ん中の部分が太い大型の
品種! 肉質はきめ細かく、煮崩れしにくいのが特徴です。
「生」では辛みを強く感じますが、煮ると甘味がでます。
●煮物・風呂吹き大根、なます・大根おろしなど
亀戸大根(かめいどだいこん)
東京の江東区亀戸の特産品の大根で、江戸野菜の一種‼
おかめ大根・お多福大根ともいわれています。
江戸時代は盛んに作られていましたが、宅地化が進み、
今では、都内や北海道の一部でしか栽培されない
「幻の大根」になっています。
30㎝ほどの小ぶりの大根で、ほどよい辛さがあります。
葉も柔らかくおいしいです。
●浅漬け、アサリ鍋、スティックサラダなど
🍲「亀戸升本(かめいどさくもと)」
~亀戸大根あさり鍋が食べられるお店~
大根の品種で人気・伝統野菜‼
源助だいこん
金沢の伝統野菜「加賀野菜」です。
表面はすべすべした綺麗な白色で、太く短いずんぐりした形です。
肉質は ちみつで柔らかく、生はシャキシャキした食感と甘味が
あります。
また、煮崩れしにくく味が染みやすい特徴があります。
●旬 11月~12月(出荷時期10月下旬~2月上旬)
●煮物、ぶり大根、浅漬けなど
●「名物・大根寿司」
●「加賀野菜」源助だいこんについて!
聖護院大根(丸大根)
京都生まれの丸い大根で、「京都伝統野菜」に指定されて
います。
約1~2㎏の丸型で、肉質は柔らかく、甘味が強い特徴が
あります。煮崩れしにくく味もしみやすい。
江戸時代の後期に、尾張の国から京都聖護院の金戒光明寺に
大根が奉納されてから以降、農家が長年育てている間に、
長い大根が丸い大根になったといわれます。
耕土が浅く、根を深く伸ばせなかったのでは!と・・。
●千枚漬け、煮物、サラダ、野菜スティック、ピクルスなど
※水分量が多いので、大根おろしには合わないです。
親田辛味大根(おやだからみだいこん)
長野県の下條村の特産品で、伝統野菜です。
下條村の親田地区のみでしかできないといわれる「幻の大根」‼
白い「ごくらくからみ」、紫色の「とやねがらみ」があり、
おもに、大根おろしで食べられていて、「そば」との相性は
とても良いです。
扁平の丸型で肉質は ちみつで、直径が6~9㎝・重さ200~250g
が良質とされます。また、水分が少なく貯蔵性があり、
辛み成分のイソチオシアネートを4倍近く含み、大根の甘味も
感じられ、薬味には最適といわれます。
●出荷時期 10月下旬~4月下旬
●下條村ホームページ
大根の種類と特徴で家庭菜園も!
ビタミン大根
中国原産でコーチンともいわれる青大根です。
生長が良く丈夫で、家庭菜園に適しています。
皮と果肉の半分以上が緑色になり、20~25㎝の短めで
太いのが特徴です。
果肉は 緻密で辛みが少なく、緑色の部分は特に甘く、
シャキシャキした食感です。
栄養素が多いことから、ビタミン大根といわれるようです。
紅芯大根
中国系の大根で、外側は丸みのある青首大根のような色で、
中身は紅色~赤紫色と綺麗な色です。
水分量が多く、甘味が強い!シャキシャキした食感があり
サラダでおいしく食べられます。
・加熱すると、色の発色は薄くなります。
・「お酢」に浸すと、鮮やかな赤色になるので、
甘酢浸けは人気があります。
・プランターなどで、家庭菜園しやすい品種です。
ラディッシュ
ヨーロッパ生まれの大根で、日本の和名は「二十日大根」
といい、約20日で収穫できることからきているようです。
直径2㎝ほどの丸型で、外側は赤色をしていて、中身は
白色です。サラダの色どりやトッピング、酢漬けにも
使われます。
・プランターなどで、家庭菜園しやすい品種です。
『今回のまとめ』
店頭・スーパーなどでよく見かけるのは、青首大根の種類が
ほとんどで、様々な料理に使えて便利です。
さらに、近年では伝統野菜の人気が高まってきています。
また、家庭菜園もプランターで、手軽に楽しめるのも魅力ですね。
一つ一つ特徴の違う大根なので、味わってみてくださいね。