みずみずしく美味しい大根は、色んな料理に活躍してくれます。
そんな、おいしい大根の見分け方と選び方が分かると、
買うときに悩まなくてすみますね!
ポイントは、形や色、ひげ根で診断!? 季節!?
さらに、甘い辛いも理由が分かります。
大根のおいしい見分け方
大根の見分け方・丸ごと1本観察
●触ったときに硬く、ハリとツヤがあり、色が白いもの
●持ち上げたとき、ずっしり重みのあるもの
●ひげ根の穴は少なく、均一に並んでいてゆがみのないもの
(Ⅱ章↓で詳しく説明しています)
●葉の切り落としたところが乾燥しているものは鮮度が落ちています
●葉の切り口に「す」(白く乾いたスジ)が入っているものは、
水分量が少なく、大根にも「す」が入っているときがあります
●葉が付いている場合は、葉の色が緑でみずみずしいものを!
●二股三股など変形したものは、土の状態が万全でないときに
生じやすいといわれています。
大根の選び方はひげ根で分かる
大根を見分けるときのポイントの一つに「ひげ根」があり、
「ひげ根の穴は少なく、均一に並んでいてゆがみのないもの」
とありますが、大根をよく見ると小さな穴が並んでいるのが
分かります。
この列は、手前と向こう側に2列並んでいて、縦にきれいに
並んでいるものと、途中で曲がったり、らせん状になっている
ものなどがあります。
大根のひげ根の並び方で分かる❢
並び方で大根の「生長の過程」が分かります!
➊縦にきれいに並んでいるものは、無理をせずに
すくすく育った証拠!
➋途中曲がったものなどは、土の中でスムーズに
生長できず、無理に伸びたといえます。
(土の中の塊などの障害物)
大根のひげ根で甘い!が分かる⁉
きれいに一列に並んでいるものは「甘い」
曲がっているものはストレスを受けているので「辛い」
といわれますが、正確には、素直に育ったものは
「辛くない」「辛みが少ない」が正しいようです。
大根のひげ根の跡が少ないものを!
栽培の環境が良く、水などの管理がしっかりされたものは
ひげ根の数が少なく、なめらかな張りのある表面をしています。
環境が良くないと、ひげ根も多く深く伸びますので、
滑らかさがなきなり、ゴツゴツしたものになります。
大根の甘い・辛いは季節が関係している⁉
夏と冬では、気温や環境の違いで、育てる大根の品種も
変わります。
そのため、夏に育てる「夏大根」は、暑さや病気に強い
品種で「辛み大根」が多く、初夏から夏が旬です。
本来、「冬大根」は、甘みのあるみずみずしい品種の大根で、
晩秋から冬に旬をむかえます。
さらに、ほとんどの冬野菜は、霜などにあたると防御反応の
働きで、ため込んだ養分を「ブドウ糖」に変えて不凍液を
つくり、凍らないように守る働きをします。
このため、甘く美味しい野菜ができます。
白菜も「霜降り白菜」といって、甘味が強く「生」が美味しいです。
おいしい大根の選び方・部分で甘い辛いが!
※大根は葉の付け根側の方が甘味が強く、根の先の部分は
辛みがあります。
これは、「Ⅱ章の季節が関係している~」にもあるように、
『地上に近い方は、寒さで凍らないように不凍液をつくり
甘くなります。そして、根の先端の方は、土中の虫よけに
効果的な辛み成分ができるといわれています。すごい‼』
大根の葉の付け根側①
硬めで辛みが少なく、生サラダや炒め物などに合います。
大根の真ん中の部分②
みずみずしく柔らかく、甘味が強い部分です。
風呂吹き大根やおでんなどの煮物にとても合います。
また「辛くない大根おろし」は、この部分が好まれます。
大根の根の先③
根の先に近い方は、辛みが最も強いので、「辛い大根おろし」
にすると良いです。マリネや和えものにも合います。
※品種によって多少の差はありますが、先の方が「辛み」が
強く出ますので、使い分けると便利です。
辛み成分
先に近くなるほど辛みは増してきます。
若い大根より、生長した大根の方が辛みは少ないです。
大根の辛みは、アリルイソチオシアネート(芥子油)と
呼ばれるの成分によるもので、おろしたり、細胞を
壊したときに、酵素に触れて精製されます。
(抗がん作用、抗菌作用があるといわれます‼)
大根のおろし方で辛みがでる⁉
大根のおろし方でも、辛さに差が出るといわれます。
大根の断面を、繊維を断ち切るように、おろし金に
直角にあてて、直線的(上下)素早くおろすと「辛み」
が強くなります。
逆に、大根の繊維にそって、ゆっくりすりおろすと、
辛みが抑えられます。
(扇形に切って、繊維にそっておろす方法)
さらに、すりおろしてから時間とともに、辛み成分は
減るといわれますので、辛みが好みの場合は、
すりおろしてすぐに、使うと良いですね。
※大根の皮の近くに辛み成分は多いので、辛みを
抑えたいときは、皮を厚めにむいてください‼
■大根の品種おすすめは!!人気の種類と特徴で伝統野菜と幻のものを食べてみよう❣
大根の葉
大根の葉は、栄養価が高く、捨てるのは勿体ないので、
葉が付いているときは、油でいためたり和え物にしたり
細かく刻んでチャーハンなどで!
β-カロテンは、油と相性が良いので、栄養の吸収率が
高まります。
大根の保存方法
大根は葉の部分から水分が失われていくので、付け根の近くで
葉の部分を切り落とします。
根の部分は、ラップで包むか、濡れた新聞紙で包んで
ビニール袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存します。
今回のまとめ
おいしい大根を選ぶときのポイントは多くありますが、
まずは、白くてハリがあり、重量のあるもの!
そして「ひげ根」の並びも見分けるポイントでした📌
夏大根と冬大根でも違いがあるのは、面白いですね。
季節に合わせて、おいしい大根料理を味わってください。