2016年カエデの葉が、鮮やかな朱色に染まる、京都「東福寺」は、
紅葉の海ともいわれる、息をのむほどの美しい絶景が広がります。
また、国指定の名勝「東福寺本坊庭園」は、作庭家の重森三玲氏
によるもので、おすすめです。秋のライトアップも見逃せません‼
京都東福寺紅葉
日本の美しい紅葉で知られる古都京都は、歴史や仏教文化のもとに、
深みが増し、より一層の美しさが際立ちます。
「東福寺」は、「紅葉の海」ともいわれる渓谷・洗玉澗(せんぎょくかん)
の、独特の絶景を観ることができます。
洗玉澗(せんぎょくかん)には、約2000本のカエデがあり、紅葉の季節に
なると、朱色にそまった葉で埋め尽くされます。
そして、その上をまたぐように、かけられた「通天橋」から眺める景色は
まさに「紅葉の海」そのものです。
また、渓谷の向かい側に「臥雲橋(がうんきょう)」があり、「通天橋」を
見上げるように観賞できるので、こちらにも是非あしを運んでください。
通天橋を渡った先には、「龍吟庵」があり、日本最古の方丈建築などの
文化財を保有していて、この庭園と紅葉のコントラストも美しい‼
東福寺 看楓特別公開
紅葉の美しい時期の特別拝観は、通常の9時よりも30分早い、8時30分から
となります。
また、国指定名勝「東福寺本坊庭園」を特別拝観できます。
●期間 2016年11月1日~12月4日
●時間 8時30分~16時(受付終了)
●交通・アクセス ホームページへ
●国指定名勝「東福寺本坊庭園」↓↓次をご覧ください❣
京都東福寺庭園
以前は、東福寺方丈「八相の庭」といわれていましたが、
2014年に国指定の名勝に登録され、改めて「国指定名勝 東福寺本坊庭園」
になっています。
広大な方丈には、東・西・南・北に四つの庭が置かれていて、それぞれの
趣が異なりながらも、庭と庭とがつながる構成は、小宇宙を思わせます。
この庭園は、作庭家の重森三玲による、初期の代表作の一つとされ、
御釈迦さまが悟りを得て仏となる「釈迦成道(しゃかじょうどう)」を
表しているといわれます。
南庭 蓬菜(ほうらい)の世界
方丈の正面の南庭は、白砂による荒海と、巨石を四仙島に見立てた石組と
砂紋によって表現されています。
これは、日本庭園の典型的な表現方法で、蓬莱神仙思想では、仙人が住む
といわれる、四仙島があり、その島には仙薬財宝があると、信じられてきました。
南庭では、四仙島に十八尺の長石を基本に巨石を配置し、渦巻く砂紋に
よって「八海」を表しています。
西方の築山は、京都の「五山」を表しています。
東庭 北斗七星
東庭の七石は、北斗七星を表現していて、円柱・白川砂・苔と
背後の生垣で構成されています。
日本庭園で初めて星座を表現した手法になっています。
西庭の市松「井田の庭」
日本の伝統的な市松模様を、サツキと葛石で表現しています。
地割を斜線上に市松を組み、北側の小市松模様に、繋がっていることが
見て取れます。
市松=田畑=生(生死の生)を表しているそうです。
また、自然石の三尊石組があり、東庭の七石(北斗七星)、京都の五つの
山との組み合わせで、「七・五・三」を表現しているといわれます。
北庭の妙「小市松の庭園」
小市松模様の庭園は、勅使門から方丈方向に敷きつめられていた切り石を、
再利用したものです。
西庭の、大市松を受け継いで配置されていますが、奥(東北側)に行くに
つれて、小さくなりながら市松模様が消えていくコントラストが美しく
表現されています。
これは、遥かなる天竺への遠い道のりをイメージしているといわれます。
◆時間 9時~16時
◆ご案内 京都観光navi
京都紅葉東福寺ライトアップ
東福寺塔頭 勝林寺
ライトアップは、日没~19時30分で、
昼夜の入れ替えはありません!
本堂前の吉祥モミジや客殿庭園などの
紅葉を彩る境内のライトアップです。
●拝観料 600円
●期間 11月中旬~下旬
●問い合わせ 075-561-4311
東福寺塔頭 天得院
桃山時代につくられた美しい枯山水の庭園は、
スギゴケで一面を覆われています。
●受付 17時~20時30分
●拝観料 500円
●期間 11月中旬~下旬
●問い合わせ 075-561-5239
🌟京都の庭園のハイレベルのおすすめは石や白砂の美しい凝縮された傑作❣
今回のまとめ
通天橋から眺める夕暮れ時は、さらに美しく輝きます。
どの時間を切り取っても、絵になる美しさは、
今の時期のご褒美のようです!