モロヘイヤはアラビア語で「王様の野菜」と云われています。
古代よりインドやエジプトで栽培されていて、
あるとき、古代エジプトの王様が重病で、モロヘイヤの
スープを飲んだらたちまち治ったので、
王族以外は食べてはいけなかったと云うお話に由来して
いるようです。
モロヘイヤは最強の野菜
モロヘイヤは高温・乾燥地帯でも生育する生命力の強い野菜。
クレオパトラも好んで食べたと云われています。
日本でも栽培されていて、近年の健康志向で
栄養価が高く注目されている野菜です。
モロヘイヤの旬は7~8月で
ビタミン、ミネラル、食物繊維などが豊富なので
夏バテ予防には最強です。
日持ちが良くないので1~2日で
食べきった方がいいです。
モロヘイヤは身体の抵抗力を高める βーカロテンや
ビタミンC、疲労回復に効くビタミンB1・B2・E、
さらにカルシウム・マグネシウム・カリウムなども
含まれています。
β-カロテンはほうれん草の4.5倍、
カルシウムは小松菜の1.5倍、
鉄分も多く含まれています。
モロヘイヤに多いβ-カロテンは野菜の色素成分で
活性酸素を除去しガンや老化の予防をしてくれます。
・β-カロテン…..10,000μg
・カルシウム………500mg
・カリウム………..650mg
・鉄……………..3.8mg
・ビタミンB1…….0.24mg
・ビタミンB2…….0.76mg
モロヘイヤの食べ方
モロヘイヤは鮮度がおちると固くなったり、黒く変色するので
買ったらその日のうちに食べましょう。
モロヘイヤは、お浸し・和え物・てんぷらなど、
ほかの青菜と同じように調理していただけます。
β-カロテンを十分摂りたい場合は油で炒めたりすると、
吸収率がよくなります。
酵素やビタミンC,ビタミンB群を多く摂りたい場合は、
さっと茹でてからがお薦めです
モロヘイヤは夏バテに効果的さらにダイエットにも
モロヘイヤの特徴はネバネバした「ムチン」という成分で
茹でたり刻んたりするとネバネバがでてきます。
ムチン水溶性食物繊維の一つで胃の消化を助けて、
消化不良や食欲不振を改善し、抗酸化作用の働きで活性酸素を
抑えてくれるので夏バテの予防にも役立ちますね。
さらに、腸の機能を活発にするので便秘が改善される。
また血中の糖分や中性脂肪も抑制されるので肥満の予防に効果的。
このように栄養素が多いモロヘイヤは、効率よく栄養を補給
するのにお薦めのお野菜です。
不規則に栄養不足になりやすい時やダイエットの時などに、
しっかり栄養を補給してください。
気をつけたいこと
モロヘイヤは栄養価の高い野菜ですが、種子とサヤには
猛毒があるといわれます。
茎と若葉にも微量ながら含まれていると報告されています。
市販されているモロヘイヤには、食品安全委員会が
「一般の店頭で販売されているモロヘイヤは、
栽培管理されている茎や葉を出荷していますので
商品に有害な成分は含まれていません。」
とコメントしています。
家庭などで栽培するときには、種子やサヤなどは
小さなお子供が誤って食べたりしないように
注意が必要です。