子供達が楽しみにしている「七夕」!!
お願い事を書くための短冊やきれいな飾りを準備したいけど、色は何色
でもいいの? 意味があるの? と思ってしまいますよね。
七夕が日本に入ってきたのは奈良時代、その歴史は古く、短冊の色や飾
りにも意味があります。
七夕の短冊に込められた意味は五色なのです
七夕飾りで欠かせないのが短冊です。現在は色やデザイン形などもいっ
ぱいありますが、当初は短冊ではなく5色(ごしき)の糸を飾っていた
のです。
「♪五色(ごしき)の短冊~♪」の七夕の歌は、こんな意味だったんで
す。
「五行説(ごぎょうせつ)」
五色は「青・赤・黄・白・黒」
五徳は「仁・礼・信・義・智」
『青』・・緑の木行….徳を積み重ねて人間力を高めていく
『赤』・・炎の火行….礼儀正しく父母や祖先への感謝の気持ちを大切
にする
『黄』・・大地の土行..信頼・友人や知人などの人間関係を大事にする
『白』・・鉱物の金行..義務や決まりを守る
『黒』・・水の水行….智慧をつけて学業を向上させる
※古くから最高の色と言われていた『紫』が加わり、その代わりに黒が
使われなくなりました。
※五色の意味に添ったお願いをすると、より叶いそうですね。
五色の糸の飾りから、短冊に願い事をして笹竹に飾るようになったのは
江戸時代の頃で、この頃七夕も五節句の一つとして加わりました。
七夕の短冊の由来・お願いの仕方
七夕が伝わった頃は、女性が織女星のように はた織や裁縫が上達する
ようにと7月7日にお祈りをするだけでした。
時代が江戸時代になる頃には、男性も女性も願い事をするようになりま
した。
江戸時代には「寺子屋」が多くあり、基本的な読み書きそろばんを教わ
っていたので、「七夕」になると子供たちは、自分が学んでいる読み書
きそろばんが上達しますようにとお願いするのが一般的でした。
※そのなごりで今もサトイモの葉にたまった朝露を「天の川のしずく」
と考え、そのしずくで墨を溶いて、短冊に詩歌を書くと字が上達すると
言い伝えられています。
※昔はご神木の梶(かじ)の葉に和歌を書いてお願い事をしていました。
>七夕の短冊を手作りして飾りましょう!
「短冊」・・・お願い事が叶う、書が上手になる
「紙衣」・・・裁縫が上手になる
「投網」・・・豊漁になる
「宵籠」・・・整理.整頓.物を大切にする
「吹流し」・・機織が上手になる
「巾着」・・・お金が貯まる
「千羽鶴」・・家族の長生き
自分や家族、お友達が叶えたいものを、多めに飾るといいですよ。
七夕に笹や竹が使われているのは、冬でも緑色で生命力の強い植物で、
何か不思議な力を持っていると扱われてきました。
竹取物語も不思議な生命力が授けられていると、昔の人が感じていた
ことだと思われます。
※本来、使用した笹や竹は、川や海に飾りごと流し「けがれを一緒に
流す」という意味も込められていますが、場所によっては流してはい
けない所があるので、よく確かめてほしいと思います。
まとめ
お願い事は、昔と比べると多様化していますが、願いを叶えたいと言
う気持ちは、今も昔も代わらないと思います。なにを叶えたいのか?
短冊を五色用意して、いくつかお願いしてください!!
お願い事が叶いますように。