秋の味覚の仲間で、銀杏は人気がありますが、栄養やカロリーについては
あまり知られていないようです。銀杏としては、1年中食べられますが、
『緑の銀杏』は、この秋の季節限定の、奥深い味わいがあります。
さらに体に良い効能も‼その反面、注意が必要な点もあります。
Ⅰ「銀杏の栄養と効能そして注意点!」
それとは裏腹に、イチョウの実『銀杏』を靴で踏んでしまった時の、
落胆ぶりは最低なものになります。😢
しかし、そのクサ~い臭いの中には、おいし~い『銀杏』が隠れています。
茶わん蒸しには定番の銀杏!1粒入っているだけで感動しますよね。
凄い存在感です‼ お酒のつまみにも人気があり、この季節になると
銀杏を拾っている人を見かけ、風物詩となっている所もあります💦
銀杏の何に魅力があるのか⁉
««漢方・民間療法»»
銀杏は太古の昔から存在していて、「生きた化石」と云われています。
滋養強壮や強精効果があり、肺や膀胱を温め頻尿や夜尿症の改善に
効果あり!
また喘息の治療や咳止め、たん切りにも効果があるといわれています。
高血圧を予防して、美肌効果もあります。
««銀杏の主な成分»»
銀杏は、小さい粒の中に栄養が詰まっています。でんぷんやカロテン
などのビタミン類、カリウムやマグネシウムなどのミネラル類も、
多く含まれています。
««食べ過ぎは要注意!»»
銀杏には、ビタミンB6の作用を妨げる「メチルピリドキシン」という
中毒物質が含まれています。大人は、肝臓の働きの「解毒作用」で、
ある程度は無毒化できますが、個人差があります。また5歳以下の小
さい子供は、解毒機能が発達していないので、高い確率で症状が出る
といわれます。
大人で10粒程度といわれる方が多いですが、個人差もあり30粒
食べても大丈夫という人もいれば、7粒でお腹が痛くなったという人、
60粒(量が多い)食べて吐き気や嘔吐の症状が出た人もいるので、
かなり個人差はあるようです。
心配な人は、少しずつ量を加減して、くれぐれも食べ過ぎには注意が
必要ですね。
Ⅱ「銀杏の栄養素とカロリー」
««10粒当たり»»
◉カロリー・・・・60kcal
◉ビタミンA・・・7.2μg
◉ビタミンC・・・7㎎
◉カリウム・・・・210mg
◉マグネシウム・・16mg
●炭水化物
銀杏の「もちもちした食感」は、でんぷんが入っているからです。
体の中に入ると、糖質になり大切なエネルギー源になります。
特に、「脳のエネルギー源」として糖質は大切です。
●β-カロテン(ビタミンA)
植物に含まれていて、体内で「V-A」として働き、「体の酸化」を防ぐ
効果があります。免疫を高めることで、ガンの予防、生活習慣病の
予防にも役立ちます。不足すると、「夜盲症」の原因にもつながります。
●ビタミンC
女性には嬉しいV-Cで美白作用があります。さらに、コラーゲンの
生成に必要です。
抗酸化作用により、紫外線の強い酸化によるダメージを防ぎ、皮膚の
老化や風邪の予防にもなります。
●カリウム
体内の水分調整や浸透圧の調整をするので、体のむくみの解消や塩分の
濃度にも関係します。高血圧を抑制する効果があります。
●マグネシウム
骨や歯の形成に必要でカルシウムと共に働きます。頭痛の予防・抑制に
も効果があります。不足すると、骨粗しょう症や生活習慣病のリスクが
高まる可能性が示されています。
●イチョウの葉のお茶は認知機能に効果・効能あり‼オスの木とメスの木
Ⅲ「銀杏の栄養は豊富だが食べ過ぎは厳禁です」
の品種がありますが、「藤九郎」「金兵衛」「久寿」などがあります。
🌟果肉のクサ~い部分は「ギンコール酸」などのアレルギー物質が含ま
れていて、人によってはカブレの原因になります。そのときは症状が
なくても、2~3日後に出る場合があるようです。
🌟上記でも取り上げましたが、「メチルピリドキシン」が中毒症状を
引き起こしますので、食べ過ぎは厳禁です。
「今回のまとめ」
イチョウの木は「雄」と「雌」があり、実を付けるのは「雌」の方です。
しかし、実を付けるまでに20年~40年はかかるといわれます。
栽培されている銀杏も多く、季節になると店頭や通販で販売されてい
ます。美味しくて栄養も豊富なので、美味しい季節ものを味わってく
ださい。
◉銀杏の収穫後の下処理の仕方の簡単な方法については
こちらをご覧ください❣
◉銀杏の殻と薄皮(渋皮)の簡単なむき方の方法については
こちらをご覧ください❣