「干し芋」は好きですか!
食べたことがない方は、ぜひ召し上がってください。
噛めば噛むほど甘味が、じわ~っと出てきて、
さつま芋そのものの味が凝縮されています。
今回は、美味しい「干し芋」を作ってみませんか!
ポイントは、「じっくりと甘味を引き出す」方法です。
Ⅰ「さつま芋を干し芋にして美味しい種類は」
「干し芋」を特産品にする茨城県は、全国の90%を占めるそうです。
しっとり、モチモチして口の中にまとわりつくような食感で、
芋の甘味がしっかりあり、旨味が凝縮された美味しい一品です。
干し芋は、原料の芋の種類が豊富で、お取り寄せで食べるのもいいですが、
今回は、自分で作ってみましょう。
では、どんな種類のさつま芋が良いでしょうか!
⦅干し芋に合う種類は⦆
⦅⦅玉豊⦆⦆
干し芋の代表的な種類で、茨城産の干し芋の多くを玉豊が占めています。
⦅⦅人参芋⦆⦆
人参芋はカロテンを多く含む、赤肉のさつま芋の総称で、きれいな
オレンジ色が特徴です。
⦅⦅安納芋⦆⦆
蜜芋として有名で、焼き芋に最高の種類ですが、干し芋にすると、
さらに甘味が凝縮されてしっとりとして美味しいです。
水分が多いので、干し芋にするのに時間がかかりますが、ねっとりしてい
るので半生で、冷やして食べると美味しいです。
⦅⦅紅はるか⦆⦆
干し芋にしても焼き芋にしても、とても甘い種類です。比較的新しい種類で、
安納芋と肩を並べるほど甘くしっとりしています。
参考にしてください❣
🌟さつま芋を焼き芋で食べると美味しい種類・レシピはトースター!レンジ!オーブンを使って!
⦅収穫したさつま芋は熟成させる⦆
この時季は、「さつま芋掘り」や「家庭菜園」で収穫される方も多いと思います。
掘り起こすと、丸々と成長してとても美味しそうですが、食べてみると思ったほど
甘くない!と感じたことはないですか❔❔
土や気候にも左右されますが、収穫したてよりも、「1か月程度貯蔵」して、
熟成させると、糖度が増してきます。さつま芋農家でも、収穫してから1か月から
あるいはそれ以上、貯蔵し熟成させたさつま芋を、出荷しています。
ご自分で収穫された場合も、しばらく置いてから加工すると甘味が強く感じられると
思います。
さつま芋の保存には、「13℃~15℃」が適温と言われます。冷蔵庫では低すぎますので
ご注意ください。また、外気が5℃以下になると「寒さ腐り」になりますので、
新聞紙や箱などに入れて、寒さと乾燥を防いでください。
30日以降、保存する場合も同じように保存出来ます。
Ⅱ「さつま芋の干し芋名人のレシピ❣」
〝さつま芋は「60℃~70℃位」の長い時間じっくり加熱調理することで、でんぷんが
糖化されて甘味が増します。「蒸かし芋」や「焼き芋」などは、この性質を利用して
甘味を最大限に引き出してくれます。〟
⦅干し芋名人のおじいちゃんレシピ⦆
①さつま芋の土や汚れを流水できれいに洗う。
②皮付きのまま、蒸し器で蒸します。
※皮をむいてしまうと、芋の灰汁(アク)で黒くなり仕上がりがきれいにできない。
③初めは強火で、蒸気が出てきたら、中弱火~弱火にして、低温でじっくり蒸します。
※さつま芋は、「ゆっくりと時間をかけて蒸す」ことが大事、
美味しさの重要なポイントですよ‼
※焼き芋を作るときと同様で、「低温でじっくり加熱」することで「糖度」が出てきます。
④さつま芋の大きさによって、蒸し上がる時間に差がありますので、竹串で挿して確認
してください。スーッと通ったら、さらに10分間蒸します。
⑤蒸し上がったら、熱いうちに皮をむき、1㎝程度の厚さにカットして、網やざるに、
重ならないように並べます。
※皮をむくときは、小さめの包丁か果物ナイフなどで、皮を削ぐのがポイント‼
※カットするときに崩れやすいときは、芋が冷めてからカットしてください。
⑥風の当たる場所に「天日干し」します。3~4日で「半生干し芋」で食べると甘さが
十分出て、柔らかくおいしいときです。
⑦長期保存したい場合は、1週間位干すと、水分が抜けて美味しくなります。
保存場所は「冷凍庫」または「密閉容器に乾燥剤を入れて保存」すると、半年は大丈夫です‼
⦅オーブンde干し芋⦆
雨が続いて、天日干しができないときは、オーブンを使います。
➊①~⑤までは、上記の「干し芋名人のおじいちゃんレシピ」と同じ手順です。
➋天板にカットしたさつま芋を、重ならないように並べます。
160℃~180℃のオーブンで、じっくり加熱して、甘味を引き出しましょう。
半生は20分位で出来上がりますが、もう少し水分を飛ばしたい場合は、時間を
プラスしてください。
Ⅲ「さつま芋が干し芋になるとカロリーは増えるの?」
干し芋の原料はさつま芋です。干し芋は、さつま芋を蒸して乾燥させたものなので、
栄養面では、ほぼ同じです。しかし、乾燥させて水分量が少ないので、グラム当たりの
カロリーは増えてきます。
⁂さつま芋/100g当たり….140kcal~160kcal
⁂干し芋/100g当たり……250kcal~300kcal
約倍のカロリーになりますが、原料が「さつま芋のみ」なので安心して食べることが
できるのは嬉しいですね。
また、干し芋を食べるときは、必ずお茶やコーヒーなどと一緒にいただくと、
胃の中で膨らむので、「満腹感」が出てきます。
小腹が空いたとき、間食に、干し芋を食べるとよさそうですね。
今回のまとめ
「干し芋」は自然の甘味と旨さがあります。小さなお子さんにも、安心して
食べさせられるのは良いですね。
そして、お天気の良い日には、ぜひ「干し芋」を作ってみてください。